こどもの頃は、満開の桜の下で歌い踊り…というよりも、散った桜を集めて「ソファだね!」なんて言って姉妹や他のこどもたち遊んでいた記憶ばかりある。
冷静になって考えてみると、近所にはかなりの桜が咲いていて、花びらが散っていたのだと思う。
大人になると、桜を愛でながらお酒を飲み、物を食べるのはなんて楽しいのだろうと思いながら、散っていく花びらを見てなんだか切なくもなる。
今年の花見は肌寒かったけれど、もうすぐ散ってしまうとわかているから、いつまでもその場を離れがたかった。
そうして散っていく桜を見ていたら、靴をつくろうと思ったよ。