初めて代々木デッサン会に参加した。
10分でモデルの1ポーズを描くスタイルのデッサンは、1年振りぐらい。
久しぶりに何かをするのはとても不安だ。
手順を忘れているんじゃないかとか、以前のようにできないんじゃないかとか。
私が通ったセツ・モードセミナーはこのデッサンを重視していて、在学中は鉛筆を削り、タイマーを10分にセットして、紙をめくり…ひたすらにこれを繰り返す。
そうすると、月日とともにデッサンはどんどん変わっていく。
相対的に比較すれば、入学初日に描いたデッサンは今見れば餅のよう。
ただしこれ、怠れば、みるみるうちに元に戻る。
一度はみたらし団子になったと思っても、描かないでいると餅へと戻っていく。
ダイエットのリバウンドのようなものだ。
だから、描いていないときはとても不安。
デスクワークをしながらクッキーをかじっているあの感覚だ。
新しい場所で久しぶりのデッサンをするのも緊張したけれど、描いていない時間の方がよほど不安だったかもしれない。
学生時代に繰り返したせいか、セツ・スタイルのデッサンをしているだけでも落ち着く。
今回はモデルさんにお願いするのではなく、参加者同士を描きあった。
年齢や洋服などのスタイルが様々で、とてもエキサイティングだった。
リバウンドの心配はしばらくなさそうだ。