TRAVEL STORIES

Feb 10th, 2019

1泊2日でエディンバラ旅行

ロンドン滞在中、週末を利用してエディンバラへ行くことにした。旅行の目的地を決める方法は色々ある。エディンバラは、須賀敦子さんの著書の中で、彼女が父親から一生のうちに行くようにと勧められた場所として記憶に残っていた。当時からヨーロッパへの造詣が深く、洗練されていたであろう人物が娘にぜひと勧める場所はどんなところだろうと、いつも心のどこかにひっかかっていた。

イギリスに来るようになっても、ロンドンだけでも見所がところがたくさんあって、スコットランドは遠く感じるままだった。

それが、あるときロンドンで滞在するアパートメントがどうしても居心地が悪く、週末はこんなところにいられない!と思い立ち、1泊2日でエディンバラへ行くことにした。あまりに直前に決めたからかフライトチケットは高額。元々長距離列車に乗るのが好きなので、 約4時間半の列車の旅に出ることにした。車窓から緑の中で群れる羊を眺めるのは最高だった。職場の同僚にそのことを話すと、頭がおかしいのではと笑われるほど非効率な時間の使い方だったようだ。

エディンバラ(Edinburgh)

午前中早い時間にサンドイッチを買って列車に乗り、車内でコーヒーを買った。憧れのエディンバラに着いて、石造りの建物の間を歩きはじめる。ウェディングパーティーで演奏されているバグパイプの音色も聞こえてきて、久しぶりにどきどきした。年をとるにつれて、旅先であっても目新しいことを見つけて感動できる機会は減ってくるからだ。

カールトンヒル (Calton Hill)

カールトンヒル (Calton Hill)

まずは東に向かって歩いて、カールトンヒル (Calton Hill)から街を眺めることにした。

丘の上からの眺望を楽しみながら街のランドマークの位置をなんとなく確かめて、エディンバラ観光へ。

セント・ジャイルズ大聖堂 (St. Giles’ Cathedral)

セント・ジャイルズ大聖堂(St. Giles' Cathedral)

スコットランド博物館 (Museum of Scotland)

スコットランド博物館(Museum of Scotland)

とりあえず見ておこう、ぐらいの気持ちでスコットランド博物館(Museum of Scotland)へ立ち寄った。ジャコバイト(1688年に起こった革命の反革命勢力)の展示をみて、それを映画やドラマでしか見たことのなかった私は、その展示物の質感、リアルさに圧倒された。この地で本当におこった出来事だったのだと思うと、鳥肌がたった。当時の衣服や刀剣をみるとついつい映画やドラマのシーンを重ねってしまいながらも、スコットランドの歴史の重みを感じて、来てよかったと思った。ハイランドとローランドの地政学的な説明などをじっくりと読んで、近代展示までまわった。

スコットランド博物館(Museum of Scotland)

エディンバラ城 (Edinburgh Castle)

エディンバラ城 (Edinburgh Castle)

エディンバラに来たのだからとエディンバラ城へも足をのばした。キャッスル・ロックという岩山の上に建つお城はそこからの眺望だけでも素晴らしく、12世紀に建てられたというセント・マーガレット教会堂、監獄も含めた戦争博物館、歴史的な展示物からウイスキーを豊富に取り揃える土産物屋までが現在の城内にはあった。

城下にある土産物屋をふらふらとして、ホテルへと向かった。

The Dunstane Houses

The Dunstane Houses

宿泊先はThe Dunstane Housesというブティックホテルを選んだ。こじんまりしたホテルは、家具やファブリックがかわいらしく、ベッドのシーツもアパートメントの数倍肌触りがよかった。古い建物で部屋の当たりも悪かったせいか、匂いは少し気になった。そんな少し残念な気持ちを吹き飛ばしてくれたのは、食事だった。特に期待もせずレストランで夕食をとると、イギリスに来てから久しぶりに普通に美味しいものが普通にでてきたと思った。

朝食のハギス

翌朝はもうわくわくしながら朝食をとりにレストランへ。確かスコティッシュ・ブレックファストを選ぶと、いわゆる英国風の朝食として知られるプレートに、スコットランド名物のハギス(羊の内臓の詰め物)がのっていた。ロンドンのカジュアルな食事処で料理が運ばれてくるやいなや塩胡椒を振りかけるスタイルとは打って変わって、しっかりと味のついた料理が嬉しく、この1泊ですでにスコットランドファンになろうとしていた。

スコットランド美術館への道

お腹いっぱい朝食を食べてチェックアウトしたあとは、ホテルの裏から美術館へまわってから帰路につくことにした。

スコティッシュ・ナショナル・ギャラリー・オブ・モダン・アートの入り口

スコティッシュ・ナショナル・ギャラリー・オブ・モダン・アート(Scottish National Gallery of Modern Art)

気持ちよく散歩していると、スコティッシュ・ナショナル・ギャラリー・オブ・モダン・アートの入り口が見えて来た。

スコティッシュ・ナショナル・ギャラリー・オブ・モダン・アート(Scottish National Gallery of Modern Art)

歴史を感じる石造りの旧市街を観光した翌日に訪れたのもあってか、メッセージ性の強いモダンアートやウィットの効いた展示をこの地で見るのは特別おもしろかった。

スコティッシュ・ナショナル・ギャラリー・オブ・モダン・アート(Scottish National Gallery of Modern Art)

ディーンビレッジ (Dean Village)

ディーンビレッジ (Dean Village)

センスのよいモダンアートでまた気分をよくして歩いていると、ディーンヴィレッジ(Dean Village)に来ていた。19世紀までエディンバラに組み込まれることもなく独自に発展しきた街並みは、タイムスリップしたような感覚にさせる。人の生活感はあるのに、それが自分と同じ現代のものではないような感覚だ。夢中でシャッターをきる人と何度かすれ違った。

そんな風にして気がついたら随分歩いていて、最後はエディンバラ駅の周辺で買い物をして、再び列車の旅へ。変わらずのどかに群れる羊を見て、ハギスを思い出したような、しなかったような。

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