「ロミロミ(Lomi Lomi)」はハワイ語で「揉む」とか「押す」「圧迫する」を表す言葉だ。古来は聖職者のみが行える医療行為だったそうだが、今ではスパやサロンで受けられる伝統的なハワイアンに由来するマッサージを指すために使われている。
よく、「ハワイに着いた日のロミロミが最高」と聞いていた。友だち数人と埼玉県飯能市で山登りをしていたときに、そのうちの1人がよほど疲れたのか、突然「あーハワイでロミロミしたいな」と言い出したのが印象的で記憶に残っていた。
自分がハワイはホノルルに行くことになり、これはぜひやってみようと思った。
理想のロミロミサロンを想像してみたら…
せっかくハワイに行くのだから海が見える部屋がいいなとか、ホテルからあまり遠くない場所がいいなと考えているうちに、それは今回予約したホテルの部屋そのものだと気がついた。
私に山登りをしながらロミロミの良さを教えてくれた友人も、ハワイに着いた日はロミロミセラピストの方にホテルの部屋まで出張してもらうと言っていたのを思い出し、彼女に「どうすればよいロミロミの出張サロンが見つかるのか」と聞くと、「普段からフォローしている著名人がインスタグラムに投稿しているロミロミ施術中の写真をよく見て、人気のサロンを探し出す」という「ロミロミ通」らしいアドバイスをくれた。
そこまではできないビギナーの私は、初心者らしくGoogle検索をして、画像やら口コミをざっと見てなんとなく決めてしまった。
当日の連絡手段
事前に東京から予約をして、はてハワイに到着したらどうすればいいのかしらと思っていたら、当日は電話でもいいし、LINEやメールで部屋番号を伝えることもできるという連絡が来た。特別な準備をしなくても、リゾートホテルでWifiを使えるのは珍しくない時代。思ったより早くチェックインできたので、開始時間を早めてもらえないかというお願いもLINEで送ると、すぐに既読マークがついて返信してもらえた。便利で助かった。
元気の良いセラピストさんが開始10分前に部屋に来てくれて、手早くベッドの上にロミロミ用のシーツをかけている間に、バスルームでタオル1枚に着替える。お願いすると快く、施術中に部屋に来たポーターさんから荷物を受け取ってくれた。預けておいたチップも渡してくれて、ポーターさんの前で背中をさらけ出すスリルを味わう以外は、快適な時間を過ごした。
日々の疲れに加えて、長時間のフライトによるむくみを到着してすぐにマッサージしてもらえるのは本当に嬉しいことだった。
時差ぼけもあってそのまま寝入りたい衝動もあるものの、すっきりと気分を変えて、ファーマーズマーケットへ小腹を満たしに出かけることができた。