TRAVEL STORIES

Jul 15th, 2019

コペンハーゲン1日ぶらり旅

コペンハーゲンに着くと、日本では普通サイズの私も、小人になったような気分だった。8月のはじめに訪れても涼しくて、ここから始まる北欧旅行では長袖ばかり着てしまいそうな予感がした。

デンマーク語が読めない

空港についてまず、デンマーク語が読めそうなのに、読めないことに気がついた。例えばスペイン語であれば、言語を勉強していなくてもなんとなく発音や意味が想像できる。しかしデンマーク語では「Copenhagen Central Station」さえなんと言うのか、書くのか、想像がつかなかった。そのせいで、空港では旅行者たちがコペンハーゲン中央駅へはどの行き先の電車に乗ったらいいのか、戸惑っていた。

地図を見ても通りの名前を覚えられなくて、歩きながら何度も何度も地図を見返してしまった。

自転車天国

コペンハーゲン

デンマークは自転車用車線がよく整備されていて、自転車ユーザーが多いし、そのスピードも速い。もっとも驚いたのが、自転車の先頭に車のようなものをつけて子どもを乗せて走るところ。日本のものとはだいぶん違う。先頭に付けるのは危険なような気もしたけれど、自転車用の環境を整備することでこんなことも可能になるのかなと。自分が子どもだったら、喜んで乗っていたと思う。一度だけ、前の車に大人が載っているのを見た。

コペンハーゲンの自転車

ニューハウン (Nyhavn)

ニューハウン(Nyhavn)

コペンハーゲン中央駅の近くにホテルをとって、ぶらぶら歩いているとニューハウンにいた。聞いていた通りカラフルな木造家屋が運河沿いに並ぶ景色は、かわいらしかった。人気の観光地らしく、カフェやレストランもたくさんあって賑わっていた。

カストレット要塞 (Kastellet)

カストレット要塞(Kastellet)

そのまま歩きつづけてカストレット要塞へ。コペンハーゲン港の入口を守るためにつくられた要塞は、ガイドブックか何かで「カストレットはコペンハーゲンでもっとも美しいところ」とあるのを読んだけれど、現在は芝生のきれいな公園という感じで、それがまたよかった。五方星の上をジョギングする人たちを見ているだけで気分がよかった。

カストレット要塞(Kastellet)

アメリエンボー宮殿 (Amalienborg)とローゼンボー離宮(Rosenborg Castle)

アメリエンボー宮殿は、衛兵交代をしているときでさえ地味だと思ってしまった。ついロンドンのバッキンガム宮殿と比べてしまうからだろうか。

しかし、ローゼンボー離宮(Rosenborg Castle)も訪れると、そのイメージが変わる。代々の王族のみなさんが、華やかに着飾っていたのがよくわかる。

ローゼンボー離宮(Rosenborg Castle) ローゼンボー離宮(Rosenborg Castle)

ニューカールスベア美術館 (Ny Carlsberg Glyptotek) 

ニューカールスベア美術館 (Ny Carlsberg Glyptotek)

デンマークを代表するビール会社カールスベア(カールスバーグ)創業者の息子さんによって開設された美術館。

彫刻作品の部屋にまず入ると、部屋中に乱立している作品の数に驚いた。そこら中に立っている彫刻に囲まれと、「これが本当の彫刻の森だ」と思わず誰かに言いたくなった。ゴーギャンやセザンヌといった近代絵画の所蔵も見応えがあるけれど、個人的には彫刻が一番心に残った。

Ny Carlsberg Glyptotek

パティオもすてきだった。

ニューカールスベア美術館 (Ny Carlsberg Glyptotek)

王立図書館(ブラックダイヤモンド)

王立図書館(ブラックダイヤモンド)

よくばって、近未来的なデザインで有名なブラックダイヤモンドまで来てみた。その外観と、古い本棚や内装の組み合わせがすてきで、ここで勉強できる学生がうらやましかった。

王立図書館(ブラックダイヤモンド)

コペンハーゲン市庁舎

コペンハーゲン市庁舎

コペンハーゲンで二番目に高い塔があるというランドマークのようなので、立ち寄って見た。館内はガイドツアーで見学できるそうだ。私は入ってすぐのところにある、100年に1000分の1秒しか誤差が生じないというイェンス・オルセンの天文時計を見て満足した。

歩き疲れて街中のホットドックスタンドで30DKのホットドックを買ったら、そのおいしかったこと。一見無愛想な店主も、ホットドッグを手渡すときはニコッと笑ってくれて、すてきだった。

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