金沢21世紀美術館

桜と金沢21世紀美術館

5月からの開館10周年記念展示に向けて、21世紀美術館の名物とも言える「レアンドロのプール」が展示替え中だった。

初めて金沢へ、そして21世紀美術館を訪れる母とおばにとって、これでよかったんだろうか…と申し訳ない気持ちになった。

それでも館内は人で賑わっていて、3人別々に、内外をふらふらしていた。

気がつけば、白くて丸い美術館を囲む満開の桜と、雪柳(ゆきやなぎ)のアップを、みんなで一生懸命に携帯電話で写真を撮っていた。

桜と雪柳の写真

「ライブラリールームに行ったら、珍しい本がいっぱいあった。」「久しぶりにキネマ旬報読んじゃった。」と言う母とおばに連れられて、私も館内に併設されたライブラリールーム一緒に行った。

片道4時間程かけて金沢に来て、有名な美術館を訪ねて、それぞれが好きな本を読んだ。

セツ先生は

「パリに行ってエッフェル塔なんて描くな、ホテルのベランダのベコニアを描く方がいい。そのためにフランスに行くんだ。」

そんなようなことを言ったらしい。
非日常を求めた旅行で、いつもしていることが改めて楽しいと思った。

そう言えば、このメンバーで島根県松江市の松江城の堀川巡りに行ったときも、松江城はのぼらなかった。
「別にからくりがあるわけじゃないんでしょ?」
「いや、お城は忍者屋敷じゃないからさ!」
とか言いながら。

雪柳と桜の写真