クイーンズシアター(Queens Theatre)でレ・ミゼラブル(Les Miserables)を観る

ミュージカル レ・ミゼラブル

言わずと知れた、ヴィクトル・ユーゴによるフランス文学「レ・ミゼラブル(Les Miserables)」。ロンドン旅行中、そのミュージカルをクイーンズシアター(Queens Theatre)で観ることにした。ロンドンでは、もちろん英語で上演されている。

映画を彷彿とさせるような冒頭の演出に驚きながら、ジャン・ヴァルジャンの数奇な運命とフランスの歴史をたどり始める。年号が何度もスクリーンに映し出され、頭の中で必死に世界史を思い出そうとした。

劇中は、例えばオペラ座の怪人と比べると、クラシックなミュージカルのように感じた。中央に出てきた演者をスポットライトが照らし、演者が素晴らしい歌唱力を披露する。観客は胸を打たれ、拍手をする。

ジャン・ヴァルジャンが街中をさまようシーンや、革命の真っ只中のダイナミックな舞台の使い方は臨場感があって、見応えがあった。舞台上の演者の人数の多さも特徴だと感じた。「民衆」「群衆」たちが声を合わせて何かを力強く訴える様は、とても迫力がある。

ジャン・ヴァルジャンの長く波乱に満ちた人生を見たような気持ちになり、胸を熱くして、スタンディングオベーションの後、夜のピカデリーサーカスを歩いた。もしまたロンドンに来ることがあれば、私は毎晩劇場へ行くためにここへ通うだろうと確信しながら。

ピカデリーサーカス