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May 18th, 2019

オランダの美術館

美術館は、どんな季節に訪れても楽しいアクティビティかもしれない。寒空に霧の日が多い冬のオランダを旅行中、アムステルダムのゴッホ美術館(Van Gogh Museum)とアムステルダム国立美術館(Rijksmuseum)、ロッテルダムのボイマンス・ヴァン・ベーニンゲン美術館(Museum Boijmans Van Beuningen)、デン・ハーグのマウリッツハウス(Mauritshuis)を訪れた。

ゴッホ美術館(Van Gogh Museum)

せっかくオランダに来たのだからと、まず向かったのはオランダ出身の画家、ゴッホの美術館。その名の通り、ゴッホ作品の所蔵のスケールに驚いた。事前にウェブサイトで予約していたので、スムーズに入館できた。

アムステルダム国立美術館(Rijksmuseum)

ゴッホ美術館と同じエリアにあって、徒歩数分なので美術館をハシゴすることに。アムステルダム美術館の所蔵はロンドンのナショナルギャラリーやウィーンの国立美術館を彷彿とさせた。歴史を追いかけるような長い時系列で、かつ多岐にわたるもので、圧倒的だった。かなりの見応えで、鑑賞中に集中力がきれて、もう自分のアートへの興味や情熱がなくなったのか…と残念に思った。ところが、美術館のアプリをダウンロードして音声ガイドを聴き始めると、ポイントがわかって、大量の作品を焦らずにゆっくり楽しめるようになった。細かくて繊細な調度品やガラス作品にも感動できて、そのことがまた嬉しかった。

ボイマンス・ヴァン・ベーニンゲン美術館(Museum Boijmans Van Beuningen)

アムステルダムから電車で1時間ほどでロッテルダムへ。駅近くのマーケットで腹ごしらえをしてから街歩きを始める。

歩いてボイマンス・ヴァン・ベーニンゲン美術館へ。20ユーロするだけあって、広さもあり、ゴッホやカンディンスキー作品もあった。にもかかわらず、そういった作品と一緒に展示される現代アートとのバランスが悪いのか、そもそも同じ空間に両方を置くアイディアが好きになれないのか。密閉された空間が苦手なのか。なんだか自分にはしっくりこないところだった。

マウリッツハウス(Mauritshuis)

ロッテルダムがあまり肌に合わなかったので、再び電車に乗ってデン・ハーグへ。結局アムステルダムから日帰り2つの都市にこれてしまった。デン・ハーグはショッピングセンターがあったり行き交う人も多かったり、ひらけた街だと思った。マウリッツ・ハウスに向かっていると、近くの広場で古本市が開催されていた。オランダ語の本は読めないので、アートコーナーへ。いくつか手にとってパラパラめくってみた。シャガールの画集がよかった。

マウリッツハウスは、アムステルダム国立美術館のようにアプリがあって、音声ガイドの作品解説がおもしろい。展示の方法、量、空間全てが好みだった。ついにフェルメールの真珠の耳飾りの少女もみてしまった。

マウリッツハウス(Mauritshuis)

オランダは偉大な画家たちの故郷でもあった。アプリの音声ガイドも手伝って、それぞれの美術館で名画を楽しむことができた。英語で音声ガイドを聴くと、フェルメール(Varmeer)が英語で発音され、とても強そうな響きにちょっと笑ってしまった。日本では、オランダ語の発音で教わっていたのだなと嬉しくなった。 

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